仕事していて「この仕事、誰も喜ばねえな」みたいな内容をやるのが割とキツい。
もうほんと全部投げ出したくなるぐらいキツい。
例えば、半袖シャツ専門店を切り盛りしてるとしてさ。
スポンサーから「長袖シャツ作ってよ。半袖シャツと同じ価格と品質で」みたいに言われた時にね。
言われるがままに長袖シャツ作って、半袖シャツと同じ値段にする、ってのは無理なわけよ。袖が長いってことは使う布が多いんだからさ、材料費がかかっちゃうわけ。
そこで、ギリギリまで切り詰めてせめて七分袖のシャツを、、、と頑張ろうとして、気づくわけ。
七分袖シャツって誰も望んでなくない?って。
それでもオトナだからつって、そのまま夜なべして頑張って七分袖シャツを作って、スポンサーに「頑張って七分袖作りました」つったって納得されないでしょ。
怒られるよね。
「そんなこと頼んでねえよ」って。
もう辞めたいよね、それは。
せめて「誰も望んでねえな。これは違うな」と思った時点で、ハサミを入れてた布をゴミ箱に入れて、改めて考え直すべきだし、それを考えるのが俺の仕事であるべきだと思ってる。
同じ怒られるなら「半袖シャツと同じ価格と品質で、長袖シャツに求める何かを超える商品」を研究して作りたいよね。
それが例えば「半袖シャツと組み合わせることで、長袖シャツより暖かくなる長手袋」とかでも面白いじゃないですか。
シャツと同じ色で合わせるもよし、違う色で組み合わせを楽しむも良し、みたいなさ。
「半袖シャツ専門店として提案する冬の過ごし方」みたいなPRでね。
普通につまんないものを作るより、「あ、ちょっと面白いね」と思うものを作った方が絶対楽しいじゃないですか。
想像力をくすぐって生きていきたいんですよね。
っていうボヤキでした。